Serial article regarding M&A on NNA (vol.78)

A serial article (vol.78) regarding M&A in Malaysia written by our CEO was featured on The Daily NNA Malaysia Edition. Let us take a look at Mr. DIY as a specific example to explain the price movements of the stock of a company that is actually listed.

www.nna.jp/news/show/2249079

前回はマレーシアにおける新規株式公開(IPO)に必要な手続きについて、ご紹介しました。今回は、実際に上場した会社の株価の値動きなどについて、ミスターDIYを具体例としてご説明します。

マレーシアに在住の方であればミスターDIYは街角やモールなどで目にしたことがあるかと思います。本稿の2020年11月4日号でも取り上げました通り、同社はマレーシア最大手のホームセンターチェーンです。05年に1号店をオープンしてから、15年間でマレーシア全土に640店舗を構え、年間訪問客数は8,000万人に上るまでに成長しました。主としてイオンやジャイアント、テスコなどのハイパーマーケット内に出店する形態を取り、賃料の低い上層階のあまり目立たない場所に出店していることが多いです。同社は20年10月26日に上場して15億リンギ(当時の為替相場で約380億円)を調達しましたが、それはロッテケミカル以来の大型上場でした。

ミスターDIYの上場時の株価は1株当たり1.6リンギだったところ、21年4月6日には4.25リンギを達し、その後はやや下がっているものの、10月8日現在、3.65リンギとなっています。

これを見てお分かりのように、IPO時の株価は1株当たり1.6リンギだったのが1年後の現在では約3.7リンギに上昇しています。また、時価総額も約100億リンギから229億リンギへと128億リンギも増加しています。株価収益率も、上場時に31.6倍だったのが、現在は56.1倍となっており、業績を背景に堅調に推移しています。

参考までに、近隣諸国の同業他社4社と比較してみると、上場時の株価収益率はほぼ平均並みですが、現時点の株価収益率ではミスターDIYの高さが目立っています。

<プロフィル>神林義之(かんばやし・よしゆき)、ラジフ・ラムザン(Razif Ramzan)

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