The Daily NNA Malaysia版(2021年8月18日)に、弊社代表の寄稿した「会社・事業の買収・売却 第73回 新規株式公開その2」が掲載されました。今回は、実際にマレーシアの上場会社にはどのような会社があるか見ていきましょう。
今回は、実際にマレーシアの上場会社にはどのような会社があるか見てみましょう。下記の一覧表は、2021年8月11日時点でのマレーシア証券取引所(ブルサ・マレーシア)およびトレーディングビュー(tradingview.com)の情報に基づいて作成しています。

マレーシア最大の時価総額および売上高を有するのがマラヤン・バンキング(メイバンク)で、時価総額は約2兆5,000億円、年間売上高は約1兆3,000億円に上ります。時価総額の規模でいうと、日本では上位60位くらいになります。
上位10社のうち金融が4社、通信が2社を占めており、上位20社で見ると、パーム油のプランテーション2社、ゴム製品(ゴム手袋)のメーカー2社、そして石油・ガス関係の3社(MISCは石油・ガスの運搬が主な事業の1つ)がランクインしているのが、一次産品の豊富なマレーシアの特徴といえそうです。
日本企業と密接な関係を有する会社も多く、例えば、ペトロナス(三菱商事)、IHHヘルスケア(三井物産)、プレス・メタル・アルミニウム・ホールディングス(住友商事)、アクシアタ(住友商事や三井物産)など、日本企業はこれらの会社と密接に連携しながらマレーシアで事業を展開しています。
<プロフィル>神林義之(かんばやし・よしゆき)、ラジフ・ラムザン(Razif Ramzan)